ニュージーランドの思い出〜馬牧場ウーフィング その③〜
こんにちは
カナダ生活229日目のモトです🇨🇦
去年体験したニュージーランドのウーフィングにて
一番の出来事、思い出である馬の誕生
についてお話ししたいと思います😊
馬の誕生
私が牧場へ訪れたのは冬だったのですが
冬の間に生まれそう!という妊娠した馬が3頭もいました😳
生まれた子供が寒さに耐えられず死んでしまうこともあるため
実際は春から夏にかけて出産時期を調整するようで
本来ならシーズンではありません💦
しかし管理のずさんさから思わぬ妊娠が発覚…というブリーダーやオーナーの下から
知らずに馬を買ってしまた人たちが
ここの設備を頼って安全な出産、離乳までのケアを求めて馬を預けていたのです🐴
いつ生まれたとしても仔馬が死なないように
毎晩お母さん馬を藁などを敷き詰め温かくしたstableに移動させ
馬用のカバーも温かめのしっかりしたもの、
食事管理も他の馬に比べて厳重に行っていました💡
stable についたカメラはオーナーの寝室で見ることができるので
オーナーは夜中も時々起きては観察し
異常がないか確認をします
夜から朝方に生まれることが多いらしいのですが
ある日いつも通りに仕事をしていると
午前10時ごろオーナーの叫び声が😱
え???
何?????
と目を向けるとpaddockに伏せている母馬と仔馬が!
?????
2頭?😳
双子なの???
慌てて親子の元へ向かいます💦
双子
実は本来なら妊娠後一定の期間内に腹部をスキャンして
双子ではないかは調べるそうです👀
双子だと出産の際に同時に2頭とも出てこようとして出口の大きさが足りず母が出血死、
または仔馬は圧迫されすぎて内臓破裂を起こすことも…
さらに無事に生まれたとしても
大体1頭または2頭とも体も筋肉も内蔵も不完全であり弱って死んでしまうらしいのです😳
母子ともに死のリスクを負わないよう
双子以上の場合一つの卵以外は潰して1頭以上生まれないようにするのだとか🤔
これは牛でも同じ、とオーナーは言っていました👀
ただスキャンの時期が本来あるべきタイミングとずれると1頭に隠れてもう1頭の存在がわからないことがあるようです…
今回は妊娠時期もおかしく
ずさんな管理をされていたところから買い取ってしまった人の馬だったので
何もかもが不明な状態で
誰も双子だとは想像もしていませんでした😭
双子が珍しいということをまだ知らない私は
すごい😍
馬が生まれたよ😍😍😍
と興奮していますが
オーナーもオーナーの主なサポーターであるご両親も真っ青🥶
よく考えたらブリーダーのオーナーが馬の誕生で叫ぶなんておかしいですもんね…
双子に驚きすぎたようでしたがこのときまだ私は理解できていませんでした😓
幸い母馬がしばらくして力を振り絞り立ち上がりました😭💕
そして歩いて仔馬をの元へ行き様子を伺っています
しかし1頭しか見えていないのかもう1頭には目も向けません😕
そこで私たちは離れていたもう1頭の仔馬を引きずって母馬の近くまで移動させました
ありがたいことにお母さんは両方とも認知したようで
代わる代わる目を向け始めたのです😭💕
本来なら30分もあれば仔馬は自力で立つそうなのですが
1時間経っても
人間の支えを借りても
2頭ともなかなか立てません…
ようやく1頭のみ立ち、
少し歩けるようになったのですが
すぐに転んでしまい
温かい馬小屋までの距離は歩けそうにありませんでした…
また、もう一頭は自力で立てないだけでなく
立つのを保つことさえサポートが必要で
全く歩けません…
風は冷たくこのままではさらに弱ってしまうので
大人3人でトラックに仔馬を積み
母馬は自力で歩いてもらい馬小屋まで移動しました😣
獣医も驚く奇跡
ここで呼んでいた獣医が到着し母馬の子宮と仔馬2頭を触診してくれました
👱🏻♂️
子宮内は腫れているが大きな出血もないし健康状態に今のところ問題はないよ
痩せすぎているからよく食べさせて2頭分の乳がちゃんと出るかを祈るばかりだね…
母馬が無事でさらに2頭とも生きて生まれてきた双子は初めてみたよ!
この時点で100万分の1の確率かな?
仔馬は心臓も肺も今のところ異常はないね
ただ体の小さい方の仔馬は乳を飲む力があるかが心配だな…
この状態だと明日まで生きられるかわからない…
48時間以上生きていたら生存率はぐっと上がるけどあまり期待しない方がいいかもしれない…
僕の知っている限りでは2頭とも生き残った双子はいないんだ
生き延びたら本当にロトに当たるくらいの確率の奇跡だよ!
ここで初めて私はものすごい奇跡の場にいることを知ります😳😳😳
度重なる試練と奇跡
この状況でまさか主なサポーターであるオーナーのご両親が別の仕事とその後前から予定していたハワイ旅行で3週間ほど遠出する予定になっており
その日の前日にちょうど2人のwwooferが去り
次の人が1人5日後に来るとのこと…
およそ25頭の元気な馬と妊娠した馬2頭、今回の母馬と双子、さらには足を怪我してやや凶暴化した馬…
犬4頭と牛4頭、鶏4羽、アヒル10匹くらい…?
この全部をオーナーと私の2人でみて、
5日後からは何も知らない新しいwwoofer の3人のみで見ることに😱
1頭の仔馬は自力で立ち上がりたちを飲み始めましたが
死んでしまうかもしれないと言われた仔馬は立てないどころか立つことを支えてあげても乳首を探す力がありません…
初日の晩はオーナーが母乳をカップに溜めてシリンジで夜中も与え続け、
朝方には立つことの保持をするだけでようやく母馬から自分で吸って乳が飲めるようになったので
ど素人の私も朝方4時ごろから交代を任され
2時間おきに仔馬を立たせて乳を飲ませることに😳
いつ死んでもおかしくないと言われた小さい方の仔馬はその甲斐あってか
なんと48時間生き延びたのです!
ここでの奇跡はまず母馬が2頭分の乳を出せたこと💡
そして母馬も仔馬も2時間おきに来る人間を受け入れ素直に応じてくれたこと💡
母馬は特に仔馬や乳を触らせてくれないのはずなのです👀
みんな生き延びようと、仔馬を生き延ばせようと必死です💦
そんな矢先の生後10日後、
いつものように朝方仔馬を立たせにstableへ行くと
母馬が横たわって転げ回っていました😱😱😱
私はパニックになりうまくこの状況を伝えられるかも不安で
写真と動画を撮ってオーナーの寝室に向かいます💦💦💦
みんな寝不足なので起こすのに少し躊躇しましたが
明らかに緊急事態!
オーナーが駆けつけて様子を見ます…
獣医にも連絡して緊急できてもらい
コレラ菌にやられたんだ、と言っていましたが
処方のおかげで無事に回復しました😭💕
仔馬が自力で立つように
生後10日ほど経った日のこと、
誰も立たせていないというのに仔馬が乳を飲んでいました😳
え?ひょっとして自分で立てたの?
みんなの期待が高まります
しかし立ち上がるその姿をまだ見ていないため2時間おきの世話は続きます
そこから数日するとついにオーナーが見に行ったタイミングで立ち上がったそうです!
感動!!!
しかし連続して立ち上がれるわけではなく、
1日のうち1回の奇跡を見ただけだったので
頻度が増すまでやはり当番制で立たせてあげる作業は続きました
日に日に立ち上がれる頻度が増したので
夜中の当番制を2時間から3時間、
3時間から4時間とあけていき、
ついに生後17日目から夜中に様子を見ることなく過ごせるようになりました😭💕
感動と疲労でもう3人ともハイテンションです😂
久々にたっぷり寝れた日は本当に幸せでした笑
新聞に取り上げられる
地元の新聞、全国紙、そして馬雑誌にこの奇跡の話が取り上げられました!
まさか馬雑誌の方には私も顔写真と名前まで載せてもらいました👀💕
ロトに当選するほどの確率の軌跡をまさか目の当たりにし
その一部を経験させてもらい
さらには記事にまで載せてもらったのです😳
間違いなく一生の思い出です😌
かなり長く書いてしまいましたが最後まで読んでくれた方、
少しでも感動か伝われば嬉しいです!
ありがとうございます😊